
【なきやまない赤ちゃん】先ず落ち着きましょう、
新生児・乳児がなかなか泣き止まない状況の多くは、大きな問題ではなく普通のことといえるでしょう。赤ちゃんは泣いて当たり前。誰が悪い訳でもない、イライラするのは当然のことですが、心配しすぎる必要はありません。
泣いている理由がないか確認しましょう。
・ミルクを与える、
・おむつを替える、
・抱っこする、
・体温や室温をチェックする
・マッサージする
生後3週目から啼きやまないことが多くなり1-2か月が一番啼きます、このころ何をやっても啼きやまないことがよくあります。3-4か月から段々収まってきます。
まず自分の心を落ち着かせましょう。
赤ちゃんがどうしても泣き止まず、親自身が限界を感じたときは、赤ちゃんを安全な場所(ベビーベッドなど)に寝かせて、5~10分間その場を離れることは推奨されています。親が一時的に離れることは条件付きで適切とされています。
理由として、親が極度のストレス状態のまま抱き続けると、脳に良くない揺さぶられっ子症候群(SBS_Shaken Baby Syndrome )のリスクが高まるためです。
数分その場を離れ、深呼吸して落ち着いてから戻る方が、赤ちゃんにとっても安全です。
安全に離れられる場合_離れる際のポイント
・ベビーベッドや床などしっかりした場所で転落やモコモコしたもので窒息の危険がない場所に上向きに寝かせる
・5~10分程度を目安に、別室で気持ちを落ち着かせる
・泣き声は聞こえていても、すぐに危険ではないむしろ元気にしていると自分に言い聞かせる。
次に
・抱っこをし、緩く優しくゆっくりリズミカルに揺らす
・更に抱っこし散歩やドライブは、非常に効果的です。
・ホワイトノイズ(ネットにあります)を聞かせる
・鏡を見せる
なども勧められます。いずれにしてもおおらかに見ていきましょう。
・母乳、人工乳の飲ませ方について
かつては3時間毎に200mlを目安に飲ませるのが理想とか言う時代もありましたが、母子ともに個々の体質の違いもあり、現在は自律哺乳、啼いたり飲みたそうにしている時は授乳を開始し、オッパイ乳首を離したら終了というのが一般的な授乳になります。
それでも心配な時は授乳が足りているかどうかは尿回数で見ます。
生後3日以内の【尿回数】は、日齢に対応する回数が目安です。
生後1日目:1回
生後2日目:2回
生後3日目:3回
つまり「日齢=最低尿回数」と覚えるとわかりやすいです。
生後4日目以降は1日6~8回以上の排尿が正常とされます。
新生児期 7~20回/日
乳児期 15~20回/日
幼児期前半 4~15回
4歳以上 4~7回
以上のことを踏まえ、
授乳に関する目安として新生児の授乳回数は8回/日以上 人工乳だと出生日0日は1回授乳量は10ml程度、生後1日は20ml程度で 1日10mlづつ増え、7日で80ml
2~3か月で140~160mlを6~8回と言ったところになります。
しかしあくまで基本は、お子様の個性あわせた、赤ちゃんが欲しがる時に、欲しがるだけ授乳するスタイル自律哺乳です。
・服の着せ方
暑さ寒さに応じた服の着せ方に迷うことがあると思います。
地域季節・部屋の条件、冷暖房の設定などによって室温や室内の風の流れも異なりますし、掛け寝具の使い方、赤ちゃんの生れた季節や体形も関係しますから、特別の決まりはありません。
参考すべき観察点として、汗をかいていれば着せ過ぎのことはお分かりでしょう。他に上肢下肢の末梢つまり手のひら足のひらを触って、熱かったりすれば着せ過ぎです。
逆に太もも、二の腕(肩から肘までの部分)がムラムラし大きな網目状、大理石状の赤(赤紫)模様の見えるときは寒い徴候です。
そう言った個別の状況を踏まえた上で一般には、新生児~1ヶ月の服装は、「大人の服装+1枚」、1~2ヶ月以降は「大人と同じ」、 4~6ヶ月を過ぎたら、「大人より1枚少なめ」というのがザックリした目安になります。
・ゲップの出し方
授乳する時に赤ちゃんは多量の空気を嚥下します。そのままにすると赤ちゃんの腹部は腸内の空気で一杯になってしまうことあります、腹部が膨満したり授乳1-2時間後に「ヴ~」と唸ることもあります。苦しさを軽減し次の授乳時に嚥下する余地を作るためにゲップ(あいき/おくび)を出すことが必要ですが、特に出生後3~4か月まではゲップの出し方に注意が必要で、通常縦抱きにしてなでたり叩いたりしてゲップを出しますが、お母さまは肩に布をかけ布の上に赤ちゃんの顎をのせ縦からやや後ろにリクライニングして赤ちゃんは軽く前かがみ気味にすると親子共に力が抜けるリラックスした体勢が取れるようです。うつぶせ寝、腹這い寝は赤ちゃんの呼吸が抑制されると言われていますので腹這い水平に寝せないことと、呼吸が分かるように赤ちゃんのお腹が母体とコンタクトして放置せず10-15分間ほどゲップの時間を取りましょう。よくある誤解はゲプッと一回出れば終わりで充分と考えがちなことです。かなりの空気を嚥下しますので、残っていることがあります。赤ちゃんは授乳されて満足していますから、-少しの時間体を密着ボディコンタクトして安心満足を共有しましょう。新たな義務感で苦痛を感じないことが大切です。
・生れたばかり赤ちゃんの皮膚の赤いボツボツ
新生児中毒性紅斑
生後1週間の間に出現します。頬、額、顎などに中心にごく小さい白い水疱ややや黄色い膿疱様の丘疹をパラパラ認め、周辺を取り囲むような赤い斑点や赤い局面がみられます。2週間ほどで自然と消失し特別の治療を要しません。
・黄色いゴワゴワ
乳児脂漏性湿疹は、生後2週間~3、4か月頃の赤ちゃんに多い頭皮、眉、眼瞼、鼻周囲、口囲などに黄色い薄い痂皮状の脂が浮き出る状態で、母体ホルモンの影響による過剰な皮脂が原因です。3~4か月頃に自然に治ることが多いですが、入浴時最初にその部位をお湯で湿らせて石鹸を塗り最後に丁寧に洗い流す、オリ-ブオイルを湿らせて柔らかくするなどを続けると早く消失します。
ただしその周辺に赤みがあるとか、痒がったりしている場合は、いわゆる湿疹の状態になっていると思われますので御来院ください。
・クビレの赤み
耳切れ、首、脇の下、股間、大腿の付け根(鼠径)などの赤みなども比較的多い赤ちゃんのお肌のトラブルです。 くびれ(屈曲部)に赤みが多いのは汗、皮脂がとり切れていないことが多くこれが悪化の誘因になります。入浴時には、関節を伸展しくびれシワを伸ばし軽くいて、強くこすらずに溝にも洗剤を優しく塗布し、少し後の方で洗い流すことで軽減します。
速やかに軽快解消せず赤みが残ったり、赤みが強い時は、御来院ください。
お尻の洗い方
性器まわり: 女の子は「前(お腹側)から後ろ(お尻側)」へ赤味のある所は石鹸泡がきちんと接触するようにします、
男の子は陰茎を持ち上げて陰茎と陰嚢の間や陰嚢の裏にも、石鹸を軽く塗布しよくシャワーで洗い流します。
やや大きくなった方は起立し立ったまま洗うと足の間で股が閉まって、洗い残ししやすくカブレることがあるので、しゃがんで桶の幅くらいに膝~足を開いて洗うようにした方がきれいになります。
おむつかぶれ
赤ちゃんでは最も普通にあるお尻のトラブルですが、昨今の紙おむつでは以前より悪化しにくい様です。それでも尿・便の接触によって陰部肛門などのお尻の皮膚が赤く変色したりただれます。赤みにはややむらがあり、普通の肌との間に軽いクラデ―ションで暈けるような外観です。まめにおむつを替え洗ったり塗り薬を塗ります。
カンジダ(カビ真菌)皮膚炎の時
股間陰部に出現する赤い皮疹ですが、つながっている部分では赤い色の濃淡は少なく均一の赤みで、その周辺にゴマ粒程の赤い散らばりを認めることもあります。病変境界部に粉が吹いたように細かい白い皮がむけている事があれば特徴的です。放置していると治りにくいので、抗真菌薬を塗ります。